生写真のコレクション保護には欠かせないスリーブですが、今や当店のような専門店から、身近な100円ショップまで、さまざまな種類が発売されている状況となっています。
そんな中でどれを選べばいいのか迷ってしまうという方への参考になるように、でらなんなん特性生写真用スリーブと他社製品との違いを、できるだけ客観視できるように比較してみました。
各社共通しているのは、ポリプロピレンを素材としています。当社や一部商品はOPPと呼ばれる透明度が高く、伸張の少ない強度のある2軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用しています。
厚みは0.03mm~0.05mmが中心となっています。
サイズは様々ですが、何度も出し入れをする用途には横幅が広いものほど使いやすいかと思います。逆に一度入れたら取り出すことなく保管をするとか、スリーブに入れたものをさらにアルバム、ファイルなどに収納をする事等を考慮するなら、横幅91mm以下のぴったりサイズと呼ばれるものがおすすめとなります。
【商品サイズ】
商品サイズに関しては、パッケージ内の一番外側それぞれの2枚と中央部から1枚を抜き出して実測してみました。
表記と実測値が大きく異なるものはなく、マチを含んだ表記や内寸の表記であったりと差異はありますが、写真収納にはどれも問題ないかと思われます。
抜き出した実測値にばらつきのみられるものもありますが、いずれも横幅側に関しては広くなるズレのため写真が収納できなくなるようなことはなさそうです。
長辺側に関しては、L判サイズの規格サイズが127mmであることを考えると、長さが不足していたり、もとより端までのマージンが小さく、ほこりやゴミが侵入しやすくなっており、写真の保護、保管という観点からは長期使用を控えたほうがよさそうなものも散見されます。
【透明度】
各商品の透明度の違いを見てもらえるように、出来るだけ同一の条件で写真を撮影しています。
複数枚を重ねた状態で、下の絵柄がどの程度視認できるかで判断してください。
主に10枚毎の枚数による比較と、素材の厚みをそろえた場合の比較ができるようにしてあります。
結果としては同一素材でもあるので、各商品の透明度としての差異は解り辛いかと思います。むしろ商品個々の製造時の加工精度によって、表面に波うち等が発生することによる光の乱反射によって差異が現れてくるようです。
【手触り】
ここまで記載しておいてなんですが、最も明確な違いがみられるのが各商品の手触りです(^_^;)
最も主観の入りやすい部分でもありますので、ここでは概要のみ記させていただきます。
まず、厚みによる違いはかなり明確に表れます。
0.01mmの違いで、薄いものだとペラペラとした印象から、厚みを増すと硬質感が増して簡単にはシワが入りづらくなっていくように感じられます。
また、同一の厚みでも商品によって柔らかさや指先への引っ掛かりが異なり、実際に比較してみないと好みの手触りのものは見つけられないかと思われます。
それぞれに手触りが異なってはいますが、どれも商品の外側と、写真の触れる内側とでは、内側がサラッとした印象で、外側が指に付きやすく開閉しやすくなっています。
コメント